舩橋淳(映画監督)

これはめちゃくちゃ面白いです。 柄本兄弟と父ちゃん明さんの、ガチのぶつかり合い。 なんちゅうおもろい一家だ。

佐藤信(演出家)

フツーの芝居をフツーにやる、理不尽さとおかしさ。フツーの父子がフツーにゴドーを待っている。いいなあ。面白いなあ。

石橋蓮司(俳優)

『ゴドーを待ちながら』は、その時代の潜在的不安や希求が表れてくる作品だが、『柄本家のゴドー』は、まさに平成のぼんやりとした不安が醸し出されている。

串田和美(俳優・演出家)

俳優 柄本明が、ふたりの息子の演じる芝居の稽古をつけながら、クック、クックと肩をゆらして笑っている。実に楽しそうに。そして、急に顔に両手の握りこぶしをあてて、真顔で睨む。やっぱり柄本明は、なかなか変で素敵に面白い。こんなオヤジの息子は大変だ。二人掛かりで立ち向かおうと、必死だね。

李相日(映画監督)

柄本さんの禅問答のような、宇宙のような、森羅万象のような…。 言葉や存在の有り様に戦き、その引力に否応無く惹かれます。

西川美和(映画監督)

柄本明さんが息子たちの目の前で自らやってみせる芝居を見ながら、異才の人 の元に生まれることもまた残酷だなあ、 と思った。それでも息子たちは屈託もなく楽しげで、父もまた、愛おしそうに彼らを眺めている。