渡辺真起子(俳優) 3人の男がいました。って感じが、何だかとても面白い人達だな、そして独りっぽっちで立ってるな、激しいなって。ゴドーという戯曲の面白さに重なるよう。それは山崎裕監督が見つめているからかなとか。なんとなーく、歩いている道の風景も、なんとなーく同じで、何となく違う。家族でも、そんな感じなんだなって思えちゃうことが素敵に思えて、少しだけ羨ましいです。
串田和美(俳優・演出家) 俳優 柄本明が、ふたりの息子の演じる芝居の稽古をつけながら、クック、クックと肩をゆらして笑っている。実に楽しそうに。そして、急に顔に両手の握りこぶしをあてて、真顔で睨む。やっぱり柄本明は、なかなか変で素敵に面白い。こんなオヤジの息子は大変だ。二人掛かりで立ち向かおうと、必死だね。